カリ・ヴティライネンは、パルミジャーニ修復工房〈Parmigiani Mesure et Art du Temps〉在職中（1990〜1999年) 、1991年から3年半の間、週末や夜間の余暇に2,000時間をかけてツインバレルとパワーリザーブを備えたトゥールビヨン・ポケットウォッチを作り続け、30年前の1994年に完成させました。

そして、2年後、ジラール・ペルゴ主催のトゥールビヨンに関する展覧会のため、ラ・ショー・ド・フォンの国際時計博物館(MIH)に展示すると、故ピーター・バウムバーガー氏をはじめ多くの時計コレクターの注目を集めました。これを機に、同年のミニッツ・リピーター製作ほか、数々のユニークピースの製作依頼を受けることとなり、スキル向上に加え、後々の独立、工房設立に向けた機械やツール収集など設備投資を可能にしました。

[ 1994年製 ]

＜ムーヴメント＞

・手巻き

・直径43.4mm

・23石

・トゥールビヨン

・パワーリザーブ表示

・ツインバレル

・18Kゴールド製ホイール

・レバー脱進機

・毎時18,000振動

・フロステッド仕上げ

・手彫り

＜テンプ＞

・ギョームテンプ

・フリースプラングタイプ

＜針＞

・ブルースティール製

・ブレゲスタイル

＜文字盤＞

・シルバー製

・エンジンターンド装飾

＜ケース＞

・直径50mm

・シルバー製

・両面サファイアガラス